食い逃げされてもバイトは雇うな
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
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(2007-09-11読了)
あとがきに書いてある通り1時間で読める本.
会計の基本的な考え方を身につけることで,経済性に基づいた意思決定ができるようになる.
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」も読んだが,それよりもさらにまとまって,さらに読みやすくなっている.考え方の練習用にクイズも載っているので,誰でも簡単に理解できる構成になっている.
「今日は渋谷で6時53分」はなかなか良いアイディア.機会があったら使ってみよう.
有名チェーンの牛丼屋(Y屋のことだろう)にはなぜ食券機がないのか,という話でかきいれどきに入口近くの食券機の前に並んでいると,「混んでいるからやめよう」という機会損失が生まれるのが理由のひとつとして紹介されている.なるほどとも思うが,混んでいるのにいちいち人手で会計をして,お釣りがないから別のレジから...なんていうことを目の前でやられた方が待っている客はイライラすると思うのだが.
あとは,小銭を触った手でそのまま食べ物を扱うのも衛生上どうかと思う.実は,学部時代のレポートで牛丼屋の会計方法について書いたことがあるので,私はY屋方式には懐疑的なのです.結局,初期投資コストが高くて思い切って導入するタイミングを逸したのではないか,と考えているけれど.
古本屋で隠れた名著,古典が適正価格よりも安く売られているものを見つけて買い取り,適正価格で売るという行為を「背取り」と呼ぶらしい.一時期,ヤフオクで背取り用のリストが出品されていたので,儲かるかは置いておいて,一度やってみようかと思ったことがある.一度やってみたらよかったかなぁと思っている.