秘密

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

(2007-05-19読了)
広末涼子が主演した映画の原作として有名
映画は見ていないけれど,映画化されるっていうんだから
名作なんだろうと期待して読んでみた


東野圭吾作品はどうも胡散臭い,現実離れした感じがある.
しかし,本作においてはそのフィクションぽさがとてもバランスよく作られていて,
読んでいて違和感がなかった.


妻と入れ替わった娘とどのように過ごしていくか,
夫として,父として,男としてどのように振る舞えばいいのかという
葛藤の描写が素晴らしい.とても共感できる.


女性にはどう映るんでしょう.


とても切ない物語.タイトルの秘密の本当の意味は最後にわかるかも.
映画は見ていないので,断言はできないけれど小説は名作.