ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

(2008-05-31読了)


伊坂幸太郎の最新作.
小説は文庫にならないと買う気がしないけれど,伊坂幸太郎作品ということで衝動買い.その日のうちに読了.

まず,題材がユニークで面白い.日本版ケネディ暗殺事件.結局明らかにならなかった真相について


細かいところで,少しフィクションぽさが残るものの,それが伊坂作品の良いところ,といえなくも無い.


村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や東野圭吾の「私が彼を殺した」のように,章ごとに登場人物の視点を変えるという手法を初めて使ったかもしれない.というように伊坂幸太郎もいろんなことを考えているんだろうなぁ,と思ったり思わなかったり.


魅力的な登場人物は相変わらず.


砂漠や鴨とアヒルのコインロッカーの方が面白い,と感じるのは伊坂ワールドにいささか慣れてしまったから,ということであろうか.