神の子どもたちはみな踊る

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

(2008-07-02読了)

仕事が早く終わったので,たまにはひとりの時間をつくろうと,ひとりの時間をつくってみた.そんなときは村上春樹.そういえば村上春樹は長編しか読んだことないな.
知り合いに進められた短編集.

正直,最初の3篇はよさが理解できなかった.正直読むのをやめたくなったが,4,5,6篇目は非常に気に入った.


身体の中の石を捨てることができるだろうか,一端言葉にするとそれは嘘になるという.誰もが身体に石を持っている.

「夢を待つのです、ドクター」と二ミットは言い聞かせるように優しく言った。「今は我慢することが必要です。言葉をお捨てなさい。言葉は石になります」
タイランド p.144)

最後の「言葉は石になります」はどういう解釈をすればいいのだろうか.


典型的な春樹語を発見.うれしくなったので忘れないうちにメモ

... たぶんお前にはお前のややこしい流儀みたいなのがあるんだろう.それはわかるよ.俺の目には,ズボンをはいたままパンツを脱ごうとしているようにしか見えないけどね」
(蜂蜜パイ p.219)