人間関係のしきたり

人間関係のしきたり (PHP新書)

人間関係のしきたり (PHP新書)

(2007-12-08読了)

「鈍感力」と通ずるものあり,

以下,気になったメモ

  • お世辞はどんどん言う(相手を褒める)
  • 思い切ってつきあうのをやめてみる
  • 相手の存在を消してみる
  • 相手との距離感(わからないことがあってもいい)
  • ギブアンドギブでいい
  • やせがまんを大切にする
  • 廉恥の精神を取り戻す
  • 自分で自分を褒める(出来る人はこれがうまいらしい)

破廉恥とは,廉恥を破るということを初めて知った.
産経新聞に「大切にしたい廉恥の精神」という題の投書があったという.

「武士は物を生産するという面においては、社会に貢献しなかったが、廉恥の精神を残したのだった」
(p.147)

ルース・ベネディクトが「菊と刀」において,日本は「恥の文化」であると書いているように,廉恥の精神は日本の文化であるといっても過言ではない.
鈍感であることと同時に廉恥の精神を忘れないようにしたい.


いじめをなくせ!と急いでいるが,なくそうとしてなくなるもんじゃないし,いじめが常に悪とは限らない,という章は同意できる.誰だって幼少の頃にはいじめ,いじめられていたのではないだろうか?そこから学ぶことが多くあったはず.
著者は,世の中の事象には必ずしも「正解」があるわけではない,という章で本書を締めている.