フランス語では蝶と蛾を区別しない

フランス語に「肩が凝る」という表現がない,という話に引き続きフランス語ネタ.
フランス語の「パピヨン (papillon)」は蝶と蛾を含んだ概念のため,蝶だけを指す語が存在しないらしい.


フランス人が日本語を勉強して「肩がこる」という表現を覚えたとたんに肩こりを自覚し始めたように,
結局は「言語の窓」を通して外界はおろか,己さえを認識しているのではないか,というわけでサピア・ウォーフの仮説に一票.
茂木さんに言わせれば,例えばエスキモーは雪の表現を沢山持っている,対応する言語表現がなくても「クオリア」のレベルでは区別されるらしい.
それっていわゆる「客観的世界」の話で,それがわかったところで嬉しい人はいないような気がする.