美の構成学―バウハウスからフラクタルまで
- 作者: 三井秀樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/04/25
- メディア: 新書
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(2007-06-09読了)
あらゆるデザインの基本となる造形を解釈する構成学の解説書.
前半部分は構成学の歴史について細かく書かれているが,構成学やデザインに関する事前知識がなければ
あまり興味が沸くような内容ではなかった.
前半部の最後に,構成と構成学について定義と解説を行っている.やはりこの辺も事前知識がないと
いまいちイメージすることができない.
後半では,特に近年の科学的な観点から構成学について論じている.
自分が工学系ということもあり,分割とプロポーション,黄金比,ゲシュタルト,フラクタル
といった話題について興味深く読むことができた.
黄金比とフィボナッチ数列の関係や,トムソン「成長とかたち」における
全ての魚は座標系を変換することによって表現可能である.というのが面白かった.