美の構成学―バウハウスからフラクタルまで

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

美の構成学―バウハウスからフラクタルまで (中公新書)

(2007-06-09読了)

あらゆるデザインの基本となる造形を解釈する構成学の解説書.


前半部分は構成学の歴史について細かく書かれているが,構成学やデザインに関する事前知識がなければ
あまり興味が沸くような内容ではなかった.
前半部の最後に,構成と構成学について定義と解説を行っている.やはりこの辺も事前知識がないと
いまいちイメージすることができない.


後半では,特に近年の科学的な観点から構成学について論じている.
自分が工学系ということもあり,分割とプロポーション黄金比ゲシュタルトフラクタル
といった話題について興味深く読むことができた.


黄金比フィボナッチ数列の関係や,トムソン「成長とかたち」における
全ての魚は座標系を変換することによって表現可能である.というのが面白かった.