人を10分ひきつける話す力

人を10分ひきつける話す力 (だいわ文庫)

人を10分ひきつける話す力 (だいわ文庫)

(2011-12-30読了)

本書を読んで特に心に残ったのは以下の2点

  • 「意味の含有率」を意識する (pp.22-28)
  • 三分の一の法則 (pp.157-158)

「意味の含有率」を意識する (pp.22-28)

「意味の含有率」とは、時間あたりの意味の量をさす。
(p.25)

と書いてある.人は「話し慣れ」をしてくると,長く話をすることができるようになるが,同時に意味も増やしていかないと意味の含有率は低下してしまう.意味の含有率を意識したい.

三分の一の法則 (pp.157-158)

とりあえず発言したいことが一つできても、すぐには言わない。もう一つ、もう一つと、発言したいことが三つ貯まったら、話の流れの中で「これは主張したい」ということを一つだけ選んで言う。
(p.157)

これが印象に残った理由は,自分が研究会や勉強会においてなかなか良い質問ができないからである.「自分だけがわからなかった/気になる疑問」は,休み時間に話者を捕まえて聞けばよいと思う (講演者が著名人などの場合は,捕まえるチャンスがないので,そうはいかないケースもあるが...).このレベルの質問は積極的に行っている.しかし本当に良い質問とは「発表内容を聞くだけでは得られなかった AND 観衆が聞いてとくになるような情報」を引き出す質問だと思う.これが大変難しい.三分の一の法則を利用することにより,少しでも質問の質を上げたい.