三浦半島で食べるB級グルメ「三崎まぐろラーメン」

本日は三浦半島に住まう者として,復活した奇跡のB級グルメ「マグロラーメン」をご紹介したいと思います! 寿司や刺身だけがマグロじゃありませんぜ!

マグロラーメンの歴史

海のダイヤと呼ばれるマグロと,B級グルメの王様であるラーメンの奇跡のコラボレーションのマグロラーメンは,まさに「どんぶりの中のダイヤ」と呼ぶのがふさわしいでしょう.正式には「三崎まぐろラーメン」と呼ばれるマグロラーメンの歴史は古く,50年以上前に三崎漁港が今よりも栄えていたころに漁港近くの大衆食堂で始まったと言われています.しかし,漁業の衰退と共に三崎の大衆食堂も減っていき,いつの間にかマグロラーメンも消滅してしまったといいます.

マグロラーメン消滅から5年,三浦中華料理研究会と呼ばれる団体がマグロラーメン復活プロジェクトを立ち上げ,ご当地グルメとして2007年に再びこの三浦半島の地に復活の産声をあげました.そして,2009年のB1グランプリin厚木では,なんと5位入賞という快挙を成し遂げ,その名を全国に轟かせ,B級グルメとしての地位もより確固たるものにしています.

マグロラーメンの概要

マグロラーメンは全店共通のラーメンと各店舗オリジナルのラーメンが存在し,2010年1月現在,8店舗で食べることができます.全店舗共通のマグロラーメンは基本的には同じ味付けで,オリジナルラーメンは各店舗ごとに特徴のあるメニューが用意されています.マグロラーメンは味付けによって「こってり系」「バランス系」の2つに分類されます.
マグロラーメンに関する歴史や店舗情報などは三浦中華料理研究会のウェブページ (http://mmramen.sakura.ne.jp/) に書かれています.

マグロラーメンの掟にも記されているように,現状維持はマグロラーメンにとってご法度であり,日々マグロラーメンレベルを進化させなければなりません.そのため,各店舗のオリジナルメニューの最後には,2号,ver.2.0といった名称がつけられていることがあります.このように,メニューの進化を明示的に知ることができるので新バージョンが出るたびに新鮮な気持ちでラーメンを食べることができます.



今回は実際に僕が訪れた2つの店舗を紹介したいと思います.

中華料理屋ポパイ (三崎)

三崎商店街のメインストリートに位置する「中華料理屋ポパイ」では,全店共通のマグロラーメンとオリジナルメニューの「鮪炸醤麺(まぐろジャージャーめん)パートII」を食べることができます.

全店共通マグロラーメンは,とろみのあるスープによく麺が絡み,大量のマグロフレークが胃袋を刺激します.魚介系スープが好きな人にはたまらない味付けです.

  • 三崎まぐろラーメン (全店共通)

まぐろジャージャー麺パートIIは,ジャージャー麺という名前はついているものの,スープ麺に近いラーメンです.シソと胡椒の絶妙なバランスによって魚臭さを消して,あっさりとした味付けに仕上げたラーメンです.


ポパイは夜中の2時まで営業していますが,マグロラーメンは材料が切れると提供できなくなってしまうそうなのでお早めに!


福の家 (三浦海岸)

マグロラーメンには興味があるけれど,三崎まで行くのはちょっと・・・という方もご安心ください! 三崎まで行かずともマグロラーメンを食べられる店があります.京急三浦海岸駅徒歩8分にある「福の家」では全店共通のマグロラーメン,そしてオリジナルメニューの「鮪しゃぶラ〜メンVer.3.0」と「鮪尾〜メンVer.6.5」が食べられます.また,全店共通のマグロラーメンにもマグロのラー油というオリジナル調味料が付いてくるのが特色です.

  • 三崎まぐろラーメン (全店共通) ※マグロのラー油つき

一日限定20食の鮪しゃぶラ〜メンVer.3.0は,全店共通のマグロラーメンとは違い,スープにとろみがありません.生の部分と火が通っている部分のコントラストが一度で二度おいしい.マグロの香りがふんだんに閉じ込められた一品です.

  • 鮪しゃぶラ〜メンVer.3.0

一日限定5食の鮪尾〜メンVer.6.5は,その名の通りマグロのテールステーキがどんぶりの中に存在感を発揮した本格マグロラーメンです.マグロステーキから染み出した油とうま味成分があっさりスープにこってり感を提供してくれます.あっさりとこってりという自己矛盾を抱えつつも,マグロステーキだけでもご飯が何杯も行けるという奇跡の一杯です.

  • 鮪尾〜メンVer.6.5

福の家ではお土産用のマグロラーメン (500円) も販売しています.自宅でもマグロラーメンが食べたい! この素晴らしいB級グルメを実家のご両親にも食べさせてあげたい! という方のニーズにも答えることができます.


福の家はランチ営業もやっていますが,ランチの時間帯には上記のオリジナルラーメンは食べられませんので,お気を付けください.

おわりに

いかがでしたか? 今回は全てのマグロラーメンをご紹介することはできませんでしたが,これからも日々進化を続けるマグロラーメンから目が離せません!

三浦半島へは都心から約1時間.「近、いい、三浦半島。」をよろしくお願いします!