ブラック・ティー

ブラック・ティー (角川文庫)

ブラック・ティー (角川文庫)

(2009-01-24読了)

テーマは「罪」それも軽い罪を含め,身近な罪についての短編集.
キセルしたり,DVしたり,昔の恋人の留守番電話を勝手に聞いたり.


中でも「誘拐犯」が一番気に入った.
姉に対するいじめをやめさせるつもりで加害者の猫を誘拐し,脅迫状を送りつけた弟.殺す気は全くなかったのに結果的に猫を殺してしまう.
世の中はこのような「そんなつもりはなかった『罪』」に溢れているのではないか.少なくとも僕自身も今までの人生の中でたくさんあった気がする.


あくまで小説の範疇に納めているので読みやすい.個人的にはもう少しえげつない方が好みだけれど...


トールセーバーという機能を初めて知った.