モバゲータウンがすごい理由

(2008-02-19読了)

タイトル買い.モバゲータウンは携帯におけるSNS.若者を中心にめちゃくちゃはやっているらしい.モバゲータウン詳細については省略.


一日の半分以上はPCの目の前に座っているため,携帯はあくまで携帯電話.メールもPCメールの方がすばやく返信できるやんと思っている人間には,かなりカルチャーショック.そして置いてきぼり感を感じさせてくれた.


本書は最初にモバゲータウンが流行した背景となる,パケット定額制を発端とした携帯によるインターネット利用の爆発的な増加などをつらつらと書いて,中盤でモバゲータウンの説明,後半で携帯コンテンツの在り方,今後などを書いている.


iモードのようなキャリア公式サイトを中心にした利用から,本書で「勝手サイト」と呼ばれる非公式サイトの利用が増加しているという.その背景にはパケット定額による,ユーザの携帯によるインターネット利用への意識の変化だという.


ただし,従来の公式サイトによる課金代行の方が投資した分を回収しやすいというのは事実らしい(p.188).ただ,パケット定額によって携帯サイトでも広告モデルにもとづくビジネスモデルが出来たというのは革新的こと.


モバゲータウンの魅力まとめ

  • リアル出会いの「禁止」.利用者がバーチャルな関係だと割り切り
  • ゲームコンテンツやアバターなど,SNSオンリーではない.

ケータイ・コンテンツを普及させるためにはPCとケータイの違いをはっきりと認識していることが必要とのこと.うーん,言葉ではわかるけれど,ケータイがわからん自分にとっては想像すらできない.

「今の大学生や若い社会人は、WEBでちょっと調べ物をするぐらいだったら、PCよりもケータイの方が楽だと思っているのではないか」(守安氏)
(p.175)

悲しいけど,これ時代なのよね.
うろ覚えだが,確か2007年のインターネット白書で携帯によるインターネット利用がPCによるそれを上回ったというニュースが流れたような.

「俗にケータイは30センチメディアと呼ばれているように、ユーザーさんとの距離が近い。PCだと何も思わないことに対しても、ユーザーが反応してしまいます」
(p.181)

30センチメディアとは巧い表現.

自分メモ

  • ケータイのコンシェルジェ化
  • MVNO: Mobile Virtual Network Operator