宮崎アニメの暗号

宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

宮崎アニメの暗号 (新潮新書)

(2007-12-28読了)


まえがきからいきなり強烈に始まる.宮崎駿の自作と他のエンターテイメントとの違いをこう考えているという.

通俗作品は、軽薄であっても真情あふれていなければならないと思う。入口は低く広くて、誰でも招き入れるが、出口は高く浄化されていなければならない。貧乏ゆすりの肩代わりや、低劣をそのまま認めたり、力説したり、増幅するものであってはならない。ぼくはディズニーの作品がキライだ。入口と出口が同じ低さと広さで並んでいる。ぼくには観客蔑視としか思えないのである。
(『出発点〔1979〜1996〕』宮崎駿徳間書店
(p.12)


一回読んだだけでは,まとめられないくらい門外漢の自分には厳しかった.けれど,「そういう背景があったのか!」という驚きと感動が沢山あった.もちろん,宮崎駿本人に聞いたわけではないのだが,それでも頷いてしまうくらい,しっかり調べてある.

自分用メモ