未来を予測する技術

未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)

未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)

(2007-09-07読了)


シミュレーション研究者による,シミュレーションのあり方,考え方について書かれた本.「地球シミュレータ」所長さんの著書(プロジェクトには最初から携わっていたわけではないらしい,詳しくは本書を参照のこと)


現在のスーパーコンピュータは、ベクトル型とスカラ型に大別され,計算用途によって得意とするアーキテクチャがある.ソフトウェア開発の午前問題でやったような・・・.
マクロ階層とミクロ階層のつながり,それらをひっくるめたホリスティック・シミュレーションというものが理解できなかった.言葉ではわかるけれど,なんとなくイメージができなかった.一般向けに書かれた本だろうけれど,少し数式やモデルがあったほうが理解できたかもしれない.


ミクロ計算はスカラ型で行うのだろうか?先日ニュースになっていた理研のスーパーコンピュータは両方を取り入れたハイブリッド型らしいが,そういうことなのかな?


ちなみに現在,商業ベースでベクトル型スーパーコンピュータを作っているのはNECだけらしい.量子コンピュータもやってるし,すごいね.


自分の頭が悪いのだろうけれど,正直よくわからなった.ただ,スーパーコンピュータというものがどんな構造をしているのか。シミュレーション研究者の考え方を伺い知ることができた。
おいそれとシミュレーションと言うと怒られてしまうので気をつけよう。