鈍感力

鈍感力

鈍感力

(2007-04-30読了)

最近話題になっている本.
流行の本はあまり好きではないけれど,読んでもないのに批判をするのはどうかと思い読んでみた.


「鈍感であることが,時と場合によってはとても重要である」


というメインテーマについて,様々なケースを紹介している.
どこかのレビューにあった批判的な意見として
「では,そのような鈍感力をどのように身につければいいのかが書かれていない」
というものがあった.


本書の言いたいこととはまさしくその点ではなかろうか.


「鈍感力とか偉そうに言っているけれど,これがなんだっていうんだよ」


と鼻で笑えるくらいの度量を持ちなさい.そう言っているように思える.
だから本書では「鈍感」であることを神格化せんばかりにしつこく繰り返しているのではないだろうか.


一点気をつけようと思ったのは,先日読んだきちんと生きてる人がやっぱり強い!で述べられているように
鈍感であることと同時に,気を遣うことを忘れない,空気を読める人間であるということを両立させる
ことが大事だと感じた.