不動心
- 作者: 松井秀喜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/16
- メディア: 新書
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(2007-04-30読了)
野球とは人生そのものである.
松井が本書で述べているが,まさしくその通りだと思う.
野球人の著書を読むと,彼らの野球観はそのまま人生観と呼ぶことができるもの多い.
松井は困難に直面したときに「今,自分にできることは何か」ということを考えるという.
松井の本書の中で座右の銘のひとつとして「人間万事塞翁が馬」という言葉をあげている.
何が将来役に立つかわからない,また何が将来的にプラスになるか現時点ではわからない.
だから,今まで自分が信じてきた,今,自分が信じている方法を取るしかない.
松井は「どんな相手だろうと,自分のスタイルや考え方を変える気はない」と述べている.
また,松井が日々心がけているものとして,安易に口に出さないということも挙げている.
言葉に出すと気持ちがエスカレートしてしまうからだというが,非常に共感する.
松井の挙げた例とは少し異なるが,「そんなの無理だよ」と口に出してしまった時点で
本当に実現不可能になってしまう気がする.
努力できることが才能である
松井がもうひとつ心の支えにしている言葉である.過去はどんなに悔やんでも変えられない.
しかし,未来は自分でコントロールできる
タイトルにある不動心,いつも変わらない心がけを持つ,ということを再確認.
悔しさは胸にしまっておきます。そうしないと、次も失敗する可能性が高くなってしまうからです。
(p.65)
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
―星陵高校のベンチや練習場に掲げられていた言葉(p.103)