言葉はなぜ生まれたのか

言葉はなぜ生まれたのか

言葉はなぜ生まれたのか

(2014-05-17読了)

岡ノ谷氏の著書は小鳥の歌からヒトの言葉へ以来.ふとしたきっかけで本書の存在を知り,近所の図書館においてあるということで早速借りてみた.

言語の条件についてさらっとまとめてある.言語には4つの条件があり,すべての条件を満たすのは人間だけであると書かれている.ただし,動物には一部を満たすものが存在しており,本書ではそれを条件ごとに紹介している.

  • 1. 発声学習ができる (すぐにまねができる)
  • 2. 音 (単語) と意味が対応している
  • 3. 文法がある
  • 4. 社会関係のなかで使い分けられる
  • 1. -> 2章 息をとめられなければ、ことばはしゃべれない
    • 発声学習しない動物は,自分の意思で息を止めることができない
    • 呼吸をコントロールできる動物->発声学習ができるようになった
  • 2. -> 3章 デグーの「単語」
    • 17種類の鳴き方を生得的に持っている
  • 3. -> 4章 ジュウシマツの文法
    • 自分の親を含めたオスの歌を聴いて「切り貼り」して自分独自の歌をつくる
  • 4. ハダカデバネズミの「あいさつ」
    • あいさつの声が低くて短い方が目上
    • 下っ端の方がたくさんしゃべる


ハダカデバネズミの言語についての話は聞いたことなかった! (「ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係」を読んだはずなのだけれど,そこに書いてなかったのか,はたまた忘れてしまったのか)


ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)