言葉はなぜ生まれたのか
- 作者: 岡ノ谷一夫,石森愛彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/13
- メディア: 単行本
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(2014-05-17読了)
岡ノ谷氏の著書は小鳥の歌からヒトの言葉へ以来.ふとしたきっかけで本書の存在を知り,近所の図書館においてあるということで早速借りてみた.
言語の条件についてさらっとまとめてある.言語には4つの条件があり,すべての条件を満たすのは人間だけであると書かれている.ただし,動物には一部を満たすものが存在しており,本書ではそれを条件ごとに紹介している.
- 1. 発声学習ができる (すぐにまねができる)
- 2. 音 (単語) と意味が対応している
- 3. 文法がある
- 4. 社会関係のなかで使い分けられる
- 1. -> 2章 息をとめられなければ、ことばはしゃべれない
- 発声学習しない動物は,自分の意思で息を止めることができない
- 呼吸をコントロールできる動物->発声学習ができるようになった
- 2. -> 3章 デグーの「単語」
- 17種類の鳴き方を生得的に持っている
- 3. -> 4章 ジュウシマツの文法
- 自分の親を含めたオスの歌を聴いて「切り貼り」して自分独自の歌をつくる
- 4. ハダカデバネズミの「あいさつ」
- あいさつの声が低くて短い方が目上
- 下っ端の方がたくさんしゃべる
ハダカデバネズミの言語についての話は聞いたことなかった! (「ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係」を読んだはずなのだけれど,そこに書いてなかったのか,はたまた忘れてしまったのか)
ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)
- 作者: 吉田重人,岡ノ谷一夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/11/06
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