ニワトリを殺すな

ニワトリを殺すな

ニワトリを殺すな

(2008-08-24読了)


本書のストーリーはフィクションだが,要所要所にホンダの創設者,本田宗一郎の名言が入っているという.
本書のタイトルになっているニワトリだが,ニワトリは群れの中に傷ついたニワトリを見つけると,みんなで寄ってたかって攻撃し,殺してしまう習性があるという.

その習性を指して本書の中で,失敗した者を責め,責任を追及する「ニワトリ会議」とし,ニワトリ会議をしないために「ニワトリを殺すな (Don't Kill a Cock)」を心がけよう,ということを指摘している.

「人もアイデアも四割任用の原則だ.四割程度いけるレベルにあれば,あとは本人の情熱さえ高ければゴーだよ.十割条件が揃うまで待っていたら日が暮れてしまう.それにいくら十割の能力があったり,十割かたいアイデアがあっても,肝心の本人の情熱が一しかなかったら,掛け算して十にしかならない.(省略)」
(p.120 ジェームスの言葉)

四割任用の原則は,今の自分が肝に銘じる言葉だと感じた.納得がいくまで時間を費やすことができた学生時代と違い,会社に入ると様々な制約条件が発生する.その中で,アウトプットを出すためには,時間がないから,他にやることがたくさんあるから,と言い訳せずに,四割のアイデアを形にするんだという気持ちを忘れないようにしよう.


まだこの言葉は自分には早いけれど,頭が硬くなってからでは遅いので,自戒の意味も込めてメモメモ

自分をベテランだと思った瞬間から没落は始まる

まとめ

1. 失敗を奨励せよ
2. 商品は絶対に嘘を言わないと思え
3. 人の心を知れ
4. 真実の前では公平かつ平等であれ
5. 「時間」という概念を大切にせよ
6. 創造=アイデア×情熱
7. 力いっぱい人間を愛せよ