ネコを撮る

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコを撮る (朝日新書 33)

(2007-12-07読了)

世界的に高い評価を受けている動物写真家の岩合光昭氏の著書.
自身が愛する猫の撮り方,そしてプロのカメラマンとしての心構えが書かれている.
気楽に読んだので,内容はほとんど覚えていない.外国のネコの方がハンサムのような気がする.猫の立場に立つということだけは忘れないようにしたい.


面白かったのは,ベネチアにはキジネコ(茶と黒のトラネコ),シマネコが多かったらしい.気になった著者が現地の動物愛護協会の人に聞いてみたところ,以下のような回答が返ってきた.


中世の頃,ペストが大流行した.
病原体を運ぶ媒体となったネズミを減らすために,世界各国の猫からネズミ捕りの名人を集めたという.そんな中,シリアの猫はネズミを捕るのが巧い,ということがわかりシリアの猫を大量に連れてきたのだという.なので,街中にはシリアーノ猫が多いのだと.


もちろん真偽の定はわからないが,こういう話は嫌いじゃない.
著者はこの話を紹介する章を「ヒトの道はネコの道」と名づけている.