ボルダー出発〜成田着

朝5:45のバスに乗るために5:20起床
奇跡的に起きることができた.これも時差の力添えのおかげ

まだ,外は暗い.
窓の外を見てびっくり.なんと雪が降っていた


昨日までのぽかぽか陽気から一転の豪雪
それがボルダークオリティ


デンバー空港までは記憶がありません.


というわけでデンバー空港到着.
チェックインに行列が出来ていたり,ゲートに入るのに怪しい機械を通ったり

6:45ホテル発のバスに乗っていたのでは絶対に間に合いませんでした.
ここでサンフランシスコ経由チームとお別れ.

途中でスタンフォード大学に寄るそう,いいなぁ.


シアトルまで2時間ちょっと.
雪のせいなのか,なかなか飛行機が離陸しない.
天井の上から妙な機械音が聞こえてくるし.
何かトラブルがあったのならば,正直に言ってほしかった.


特に問題なくシアトルに到着.
行きは荷物をピックアップして乗り換えたので,今回も荷物を取りに行こうとしたらなかなか出てこない.
聞いてみると,行きはシアトルで入国したからそういうことになっていたそう.
今回は自動的に成田に送ってくれるらしい.おいおい,ゲート出ちゃったよ.


なので,ゲートから入るためにまた靴を脱ぐはめに.
目の前でおばちゃんがランプを光らせてしょっぴかれていた.


どうやらここの職員はおばちゃんを集めるのが趣味らしく,多くのおばちゃんがボディチェックを受けていた.
日本人の若造はストライクゾーンではないらしく,難なくクリア.


無事にゲートに着いて時間が余っていたので,お土産を購入.
ついでにスターバックスカップを購入.綺麗にドルを使い切った.



気になるアラスカン航空の機体の写真
どうみても尊師にしか見えない…


しばし談笑の後,飛行機に搭乗


…と思ったら,登場する前に指紋のチェックが必要らしい.
変な機械で税関と同じように両手の人差し指の指紋と顔写真を撮る.
これ,本当に意味あるのだろうか??


無事に飛行機に搭乗.
窓側だ,やっほぅ!


…という喜びもつかの間,お隣はスーパーサイズな方であることが判明.
しかも,彼,勝手にかふたりの間の肘かけを上にあげている.そうしないと座れないらしい.
僕の席の15%くらいの領地が侵食されている.そしてあがった肘かけの上に背中を乗せてやがる.
肥満大国アメリカが産んだ被害者なのだろうが,今回に限っては被害者は僕.


仕方ないので,寝て時間を費やすことに.



さぁ,リクライニングしよう…?!
(リクライニングのボタンが例の肘かけについているために)リクライニングできない



仕方ないので,本でも読もうか…?!
(ライトのボタンが例の肘かけについているために)ライトをつけることができない



フライトアテンダントのお姉さんを呼ぼう…?!
(以下略)


このような三重苦に耐えながら,トイレにも行かずひたすら寝て時間を費やす.
そんな彼(面倒なのでデイビーと呼ぶ),「お飲み物はいかがですか?」というフライトアテンダントの問いかけには教科書どおりに


"Diet coke."


と即答.
アメリカ人はダイエットコークに痩身効果があると勘違いしているのではないだろうか.


窓を開けるとそこは空の上だった.山の上が白くなった.
景色の美しさに感動.


そんなこんなで,デイビーの激しいスクリーンアウトに耐えながらなんとか睡眠
気がついたらいつの間にか到着30分前.
機内アナウンスが流れ,機体が高度を下げていく.


これでこの窮屈な地獄から開放される.




…しかし,本当の地獄はこれからだった.




特に何事も問題なく,全てが順調だった
私は気がついてしまった,デイビーの様子のおかしさに


機体が揺れると同時に小刻みに揺れる巨体
私はデイビーの呼吸がおかしいことに気がつく
英語でぶつぶつと独り言をいうデイビー


そして,近くにいたフライトアテンダントに向かって一言


"I'm pretty sick.(私はとても気分が悪い)"


リスニングが苦手な私でも,はっきりと聞こえるくらいに明瞭な発音でそう言った
フライトアテンダントから手渡される袋.中がプラスチックコーティングされているアレだ


もはや,これから起こるイベントはひとつしかない.…ソレだ


はーい,いらっしゃいませ〜


窓の外を眺めて,気がつかないフリをしつつも,しっかりと漂ってくるすっぱい臭い.
思わず貰いゲ■をしそうになる.
※不快な表現を含んでいるため,一部伏字にしてあります.


飛行機は無事にランディング.
彼の具合もランディング.

調子がよくなった瞬間にぺらぺら喋りだすデイビー


"It was shaking. I got cold sweat and couldn't bear. I felt 'Oh, It's coming, it's coming.'"
(よく揺れたんだよ.すっごい冷や汗が出てきて耐えられなかった.あぁ,来るぞ来るぞって感じでね)



It's comingじゃねぇよ.



と心の中で突っ込みを入れる.
デイビーは自分がいかに辛かったかを周りの人に語りはじめた.
その前にこの臭いをどうにかしてくれ.


日本時間 3月30日 15:00成田着


というわけで最後は散々なフライトだったけれど
総括としては非常に楽しい出張だった.

色々な方々と知り合えたし,自分自身の研究のモチベーションにもなった.
現地でお世話になった方々,一緒に行動をしてくださった日本人の方々には本当に感謝しています.

この経験を活かして,残りの一年間を充実したものにしよう.



結論:エコノミークラスには体重制限を設けてほしい