ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰
ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰
- 作者: 山本まさき,古田雄介
- 出版社/メーカー: 九天社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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(2008-06-16読了)
主に日本語Wikipediaを対象にした,ウィキペディアの現状分析.メディア論の立場から?さらっと読んだけれど,結局なんだかよくわからなかった.
荒らし等のケーススタディがあるので,参考になる.
これが問題点なのかな?
2ちゃんねるは「性悪説」をスタート地点にしていて,Wikipediaは「性善説」をスタート地点にしている.管理者の権限分散(2ちゃんねるの管理者は削除特権を持っている)等,おもしろい視点だなと思った.
僕が得られた知識はこんなところ.
- 管理者には2種類「ビューロクラット」と「スチュワード」
- 請求は米ウィキペディア財団へ.アメリカには発信者情報開示の根拠となる「プロバイダ責任制限法」がない\(^O^)/
- 2ちゃんねるとWikipedia:削除の対応の違い
- 日本語Wikipediaにおけるバーンスターとバーンスター騎士団
- 2ch組 vs IRC組
- ソーシャルメディアは「一発目はノーチェック」
- ウィキペディアスパム
ウィキペディアスパムの話はあまり聞かないなぁ,これからなのかな.
民衆にとって我慢できないことが起こったらデモが起きるのは自然なことで,荒らしや編集合戦が起こるのはある意味自然なことかと思う.大事なのはそれを予防することではなく,うまく着地させること.そのエネルギーを間違った方向性に向かせないことではないだろうか.
と適当にまとめてみる.