究極の会議
- 作者: 鈴木健
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 単行本
- 購入: 24人 クリック: 1,043回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
(2007-09-20読了)
なんかネット上で話題になっていたので読んでみた。
著者は株式会社サルガッソーで、会議支援ツール「Sargasso eXtreme Meeting」を製作している。
冒頭に書かれているとおり、本書は「議事録ドリブン」というスタイルで会議を行う「eXtreme Meeting」
インターネットで使われる技術の標準仕様を決めるIETF(Internet Engineering Task Force)という組織の標語に"Rough Consensus and Running Code"という有名な標語がある。本書ではこれを一般化して"rough consensus and executing task(ラフなコンセンサスを元にタスクを実行せよ)"という表現をしている。
- とにかく議事録に落とし込む
- 議事録を共有する
- タスクを明確に(定義、誰がやるのか、いつまでにやるのか)
- 時間を区切る
といった点を意識することで変わるらしい。
タスクを明確化する、というのが重要なのだろうね。もっとレベルがあがると、会議に参加する人数を減らしていくらしい。自分はこの議論には必要ないな、と判断したら退席したり、まとめ側の人間が会議途中にサブグループをつくって新しい会議を開いてしまう、という高等テクニック。
個人的に面白いと思ったのは、机の座り方。従来の机を囲んで向かい合う座り方は、目と目が合って議論が人対人の人格対決に陥りやすいのだという。本書では、同じ方向を向いてスクリーンを眺めるというスタイルを紹介している。
Amazon Mechanical Turkは知らなかった。人力検索もそうだが、だんだんと人間グリッドになっていくのだろう。メインの話ではなかったが、こっちが個人的には気になった。
職業柄、会議らしい会議をしないのだけれど、ミーティングや輪講にも使えないかなぁ。情報共有や公開TODOリストは使えそうだと思うのだけれど。
あとがきに大向さんの名前が出てきたのは驚いた。未踏ソフトつながりなのかな。