究極の会議

究極の会議

究極の会議

(2007-09-20読了)


なんかネット上で話題になっていたので読んでみた。
著者は株式会社サルガッソーで、会議支援ツール「Sargasso eXtreme Meeting」を製作している。
冒頭に書かれているとおり、本書は「議事録ドリブン」というスタイルで会議を行う「eXtreme Meeting


インターネットで使われる技術の標準仕様を決めるIETF(Internet Engineering Task Force)という組織の標語に"Rough Consensus and Running Code"という有名な標語がある。本書ではこれを一般化して"rough consensus and executing task(ラフなコンセンサスを元にタスクを実行せよ)"という表現をしている。

  • とにかく議事録に落とし込む
  • 議事録を共有する
  • タスクを明確に(定義、誰がやるのか、いつまでにやるのか)
  • 時間を区切る

といった点を意識することで変わるらしい。
タスクを明確化する、というのが重要なのだろうね。もっとレベルがあがると、会議に参加する人数を減らしていくらしい。自分はこの議論には必要ないな、と判断したら退席したり、まとめ側の人間が会議途中にサブグループをつくって新しい会議を開いてしまう、という高等テクニック。
個人的に面白いと思ったのは、机の座り方。従来の机を囲んで向かい合う座り方は、目と目が合って議論が人対人の人格対決に陥りやすいのだという。本書では、同じ方向を向いてスクリーンを眺めるというスタイルを紹介している。


Amazon Mechanical Turkは知らなかった。人力検索もそうだが、だんだんと人間グリッドになっていくのだろう。メインの話ではなかったが、こっちが個人的には気になった。


職業柄、会議らしい会議をしないのだけれど、ミーティングや輪講にも使えないかなぁ。情報共有や公開TODOリストは使えそうだと思うのだけれど。
あとがきに大向さんの名前が出てきたのは驚いた。未踏ソフトつながりなのかな。