Search Engines: Information Retrieval in Practiceを読む

Information Retrieval in Practice

Information Retrieval in Practice

IR分野の大御所による教科書.
2月に発売されたはずなのになかなか手に入らなかった.どうやらInternational ed.の出版に時間がかかっていた模様.Amazonで予約注文していたのだが,5月初旬のInternational版発売前に手元に届いたのはUS版.こちらはハードカバーだし,円高のときに購入したのでかなりお安く手に入った.ラッキー!

しばらく放置していましたが,ようやく読み始めました.

さすがCroft先生たち.IIR並の読みやすい英語です.最初の方しか読んでいないのでなんとも言えませんが,構成がIIRよりも良い気がします.最初に本書の位置づけや,検索エンジンの構成図などを載せて,それから各モジュールについて詳しく説明する構成になっています.

最初に述べていますが,本書はSearch Engineer向けの本だそう.このご時世検索エンジンに携わる人はたくさんいるけれど,ちゃんと勉強してきた人は少ないので,これ読んで勉強してー,とのこと.

細かい点を除き,IIRと大体同じようなことが学べると思います.Social Searchに該当する章はIIRにありません.また,Croft一派は検索エンジン周りの論文も書いているので,下回りのこともわかって書いている安心感があります.(IIRは詳細な記述があるのだが粒度がおかしかったり,実装がイメージしづらい場合がある)

洋書はふむふむと読んでもそのまま忘れてしまうのでノートを取ることにした.大分いろんなところでSlideShareを見かけるようになっていて,かっこいいなぁと思いつつも自分が使う機会がなかったので,SlideShareデビューのためにPowerPointでノートを取ることにしました.

そんなわけでこつこつ読み進めていきます.Modern Information Retrieval 2nd ed.が販売される (いつだろう?) までには読み終わりたいなぁ.不定期に更新予定.