珠玉のプログラミング (p.9)
1.6問題4
nより小さいk個の重複のない整数を生成する
複雑な世界、単純な法則
- 作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: 単行本
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(2007-07-05読了)
前半部分は,今まで読んだ2冊の本(新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く, 「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス))とほとんど重複.復習のついでに.
ただ,「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)ではスモールワールドネットワークとスケールフリーネットワークのが必ずしも排他的な定義にはなっておらず,両者を厳密に区別し,
スケールフリーネットワークは概してスモールワールドネットワークになることが多いが,逆は必ずしもそうならないと書かれていた.
本書では,その定義に従うとスケールフリーネットワークとスモールワールドネットワークを混同していると思われる箇所がいくつかある.
定義が異なるのかもしれない.
細かい話はさておき,後半部分が特に面白かった.
食物連鎖に関する章は,ネットワーク分析の本では初めてちゃんとした解説を読んだので新鮮だった.
相転移の章が少しわかりづらかった.
社会学者トマス・シェリングの人種分離モデルでは,「人間は少数派であることを嫌う」という条件を盛り込むことで,白人黒人コミュニティの分離を説明している.
人間は誰でも「性質,趣味,嗜好の似ている人間と近くにいたい」という性質をモデル化したもの.
なるほど,説得力のある説明.
貧富の差を考える章
ジャン・フィリップ・ブーショとマルク・メザールは,富の分布,金持ちにとっての1000ドルと,学生にとっての1000ドルの価値は違う,という価値観の違いを盛り込んだ社会ネットワークのおける様々な取引の結果が富の分布に影響を与えるという実験を行った.
結果,こうした細部の問題のどれも基本的な富の分布の形を変化させるものではないということだった.
本当にそうなのかな,アイディアとしてはとても面白いので,説明できそうだけれど.
最後の方のバングラディシュのグラミン銀行は知らなかった.返済率が97%だってさ
これを参考にすれば,アメリカのサブプライムローンによる問題も発生しなかったのではないか.
アメリカの場合,移民が多いため,コミュニティの中でクラスターをつくることがむずかしいのかな?