佐藤可士和のクリエイティブシンキング
- 作者: 佐藤可士和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: 単行本
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(2011-03-22読了)
知らなかったけれど,とても有名なデザイナー (クリエイター?) である佐藤可士和氏の著書.日経産業新聞の連載を加筆修正したもの.著者のマインドと行動するためのハウツーについて書かれている.ただ,あっさりと書かれているため,著者の思考や行動を深く理解するためには,少しあっさりしすぎている印象.
区切りよく書かれているため,節ごとにひとつずつ心に残るポイントがあるのだけれど,特に印象に残ったのは「オンとオフを無理に分けない」というところ.
これには2つの理由があります。ひとつは、特に夏休みなどのまとまった休暇は、仕事やキャリアの長期的ビジョンを考えてみるのに絶好の機会だということです。
(中略)
もうひとつの理由は、休日は普段オフィスにいてはできない体験ができるということです。
(pp.146--147)
これを読んでどきっとして自分のことを振り返ってみた.休みの日はそのとき気になっている技術の勉強をしたり,なんか実装をしたり,勉強会の資料の準備をしたり,本を読んだり...
どれも「目の前」のことに縛られている気がする.確かに仕事とは違うことをしているのだけれど,肉体的にも精神的にも常にディスプレイを見つけているので,近視のような状態になっているのではないか.
特に2つ目の理由はどきっとした.僕は恐ろしいほど出不精である.こないだの連休も3日間引きこもってしまった.(放射能問題があったし,ガソリンがなかったので車で出かけることもできなかったという理由もあるけれど) 結婚してからもヒキコモリ体質は改善されていない.まずは最近はじめた自転車を中心に,外出するようにしたい.いつもと違う視点を持つように心がけてみよう,と思った.
そういえば,様々な進路の中で研究職を選んだ理由として,研究職は自分の研究について企画(アイディア出し,サーベイ),開発(実装),製造(実験・検証),営業(論文,対外発表) 全てに主体的に携わることができる類まれな職種 (そういう意味だと職人一般はそうかもしれない) だと考えたということがあった.
しかし,入社して早くも3年が経過しつつあり,開発や製造に関してはそれなりの訓練はしてきたつもりだが,どうもスタート地点の訓練が不足しているように感じている.5年後,10年後に必要とされる技術とはなんぞやという視点をもっと鍛えたいと思っている.マーケティングというよりはいわゆる経営に近い? 長期的なビジョンを立てる力を磨きたい.
メモ
- 人の話を聞く「問診力」
- 「見立て」の習慣をつける
- 本質をとらえた見立てをする
- 説得から共感のプレゼンへ.リアリティは共感を呼ぶ
- お客様目線とお茶の目目線は違う
- コンテンツからコンテキスト (ストーリー) を作る
前著もレビュー点数高いので,ちょっと読んでみよう.
- 作者: 佐藤可士和
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/09/15
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